与信管理(内部統制管理)及び与信管理のシステム作りの基本を学ぶ

与信管理をはじめよう

  

  

 倒産が多発する不景気 あなたの会社を連鎖倒産から守るには与信管理強化が必要です

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7. STEP3 「審査」

1.与信管理とは

 

2.当サイトのスタンス

 

3.与信管理のサイクル
  

4.取引先の分類
 
2つのタイプ
 絞り込む

  

5.STEP1「情報収集」

 審査に必要な情報ソース

 会社の基本情報

  公的資料

 決算書

 信用調査会社の評点

 営業マン情報

 割り切ることも大切

  

6.STEP2「判断基準」

 判断基準の作り方
 積上方式

 減点方式
 

7.STEP3「審査」

 信用調査会社の評点

 MIX法

 点数でランク付け

 誰が判断を下す?

 

8.STEP4「与信限度額」
 
何のために設定するのか
 与信限度額の計算方法

 

9.STEP5「モニタリング」
 
債権残高管理
 営業マンの報告
 クレーム防止
 カネ払いには厳しく

 

10.STEP6「次年度」
   

11.危ない噂が出た
 
取引を続ける
 取引をやめる

 

12.応用編(管理強化)

 与信管理規定

 契約管理

 教育

 保険

 倒産防止共済

 お奨めの書式集

 

13.取引先が倒産した
  

 当サイトの運営者

 お問い合せ

 

 

いよいよ収集した情報を基に、取引先の経営状態を審査します

その前に、信用調査会社の評点の見方について

再確認をしておきましょう

  

(1)信用調査会社の評点
 

 ●東京商工リサーチの評点

   50点以上なら、とりあえず安全と判断

   

 

 ●帝国データバンクの評点

   51点以上なら、とりあえず安全と判断

   

   なお、Dランクになると小さな数字が付いており、

   その数字によって、リスクの度合いが変わってきます 

   

 

 調査会社の評点は、取引先を審査する上で必要な情報が網羅されています

 でも、便利だからといって点数だけを見て判断してはいけません

 数字に現れていない情報についてもしっかりと評価するようにしましょう

  <最低限のチェック項目>

   □点数が51点以上となっているか?

   □リスクの高い情報が記載されていないか?

   □情報開示を行っていない会社には注意

 

  

  

 

(2)点数化した情報を整理し、自社独自の点数に作り上げるMIX法

 正確な経営状態をとらえるためには

 様々な角度から光を当てる必要があります

 そこで、複数の情報源をそれぞれウェイト付けし

 それらを合計することで

 より多くの情報を反映しようとうする評価手法です

 

【例:Mix法】

 点数のウェイト付け

   信用調査会社の点数   ×0.3=××点

   財務リスク研究所の点数 ×0.3=××点(決算書がない場合5点)

   自社収集情報の点数   ×0.4=××点

   合計点数                ××点

   *ご注意!

     これはあくまでもシンプルにわかりやすくしたものですから

     この通りにウェイト付けしないで下さい!

    

   

  

  

(3)点数でランク付けする

 自社独自の点数が出たら

 そこから自動的にランク付けができるルールを作っておくと便利です

  

  【例:Mix法で算出した点数で分類する方法】

   60点以上:取引拡大

   50点以上:取引現状維持

   49点以下:取引縮小、若しくは 債権保全

   35点以下:取引停止

 

  

  ◆取引すると判断したら、3つのタイプに分類し、「与信限度額」へ進んでください

    @取引拡大

    A現状維持

    B取引縮小

      

  ◆取引しないと判断したら

    新規取引先・・・丁重にお断りし、その後の動向にも注目しておきましょう

              (貴重な与信判断の資料として保存することも忘れずに)

    既存取引先・・・契約状況によってはすぐに取引中止ができない場合があります

              契約書をチェックしながら、撤退作業を粛々と進めましょう

 

  

 

 

 

(4)誰が判断を下す?

 判断基準を用いて、取引先との付き合い方を判断することになります

 しかし、誰が最終決定を下すのか、それが大きな問題となります

   

 中小企業であれば、情報収集と審査は営業マンが行い

 最終判断は社長がすべきです

   

 大企業の場合は厄介です

 なぜなら、誰も責任を取りたがらないからです

 こうなると、会社の仕組みで逃げるしかありません

 だからこそ、こうしたMix法のようなものを整備しておけば

 自分を守ることができるのです

  

   

   
 [参考資料]

  調査依頼書
 
   

  
   

  

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